日本ではあまりメジャーではないですが、海外ではかなり一般的で、特にアメリカでは大学生以上のほとんどの人が一度は診断したことがある、と言われるほどです。
性格分析なんてうさん臭い~と思われるかもしれないのですが、自分の指向と適性を知り、自分に合った正攻法を見つけていくことは、仕事(や恋愛?夫婦生活?)において非常に重要です。
実際、ほしたろう・ほしこがこの分析に出会って、これまでの仕事での経験を論理的に説明することができ、大変参考になりました。さらに、お互いのタイプを考慮し合うことで、衝突が本当に減少したことが、何よりの喜びです。
というわけで、今回ほしこが伝えたいことは、ずばり、以下3点です。
①人の世界の見方や行動の選好は16のタイプに分類でき、タイプごとに好む仕事スタイルやリーダーシップの取り方が違う。
②自分の強みと弱みを意識することで、確実に成功を引き寄せることが出来る!
③タイプを共有することで、組織やチームの成長にも生かせる!
それでは、MBTIの概要とその活用方法について見ていきましょう。
MBTIとは?
MBTIの概要
MBTI(マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標)とは、「キャサリン・クック・ブリッグス(Katharine C.Briggs)とその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズ(Isabel B.Myers)という親娘によって、ユングの心理学的タイプ論の考えをもとに開発され」た世の中の見方や行動の選好に関するの指向を表す指標です。(日本MBTI協会より)というわけで、ちゃんと心理学者カール・ユングの理論に基づいて作られた検査です。
あくまで自分自身の内省をもとに判断する「指向」であり、タイプ別の明確な線引きはできない、という点は注意が必要です。しかし、自分の傾向を大まかに分類する上では非常に有効な指標であり、海外の企業やビジネススクールなどではかなり一般的なツールとなっています。
タイプ分類における4つの指標
指標自体は、以下の4 つの指標でタイプを判断します。4つの指標それぞれについて2通りに診断して、診断された4つのアルファベットをつなげて、16通りのタイプとなるということですね。①興味関心の方向:外向型E・内向型I
②ものの見方:感覚型S・直観型N
③判断のしかた:思考型T・感情型F
④外界への接し方:判断的態度J・知覚的態度P
MBTIの16タイプ(Wikipediaより)
それでは、各指標について、ひとつずつ、見ていきましょう。
興味関心の方向:外向型E・内向型I
簡単に言うと、「どこからエネルギーを得るか」です。一般的な外向・内向イメージの、パリピな人VSおとなしい人、という指標ではありません。外向型Eの人は、他人と話している際にエネルギーが湧いてくるタイプ。会議などでは話しながら考えて意見を膨らませていくタイプです。一人でいる時よりも、人と話していると活き活きします。
内向型Iの人は、一人でいるときにエネルギーを蓄えるタイプ。会議では、じっと聞いていて、自分の中で考えをまとめてから発言します。パーティーではぺちゃくちゃおしゃべりでも、家に帰るとどっと疲れ、一人の時間で充電します。
カップルで、「喋りかけてるのに何で聞いてくれないの?」「ただただ一人の時間が欲しい・・・」というすれ違いの会話、ありませんか?EとIの違いのようです。(我々の話とはいってません笑)
ものの見方:感覚型S・直観型N
全人口の65%くらいがS型です。S型の人は、詳細な情報を見ること、現在を把握することに重きを置きます。つまり、細かい作業をミスなくこなしたり、過去の出来事を記憶する力が強いです。プログラマーやエンジニアにも多いと聞きます。現在に意識が向いていて細かいところにも目が届くので、S型の人は整理整頓も上手で部屋が綺麗です。直感型Nの人は、全体のコンセプトを見ること、未来を予測することに重点を置きます。絵や音楽も全体の雰囲気やその裏のメッセージを楽しんだりする人が多いようです。仕事においても、ビジョンを描いたり、将来的なトレンドをつかんだりすることが好きなので、企業戦略を立てたりすることは向いています。ルールにのっとって仕事をするタイプではあまりないため、若干ぶっ飛んだ人が多いとかで、人口の割合が少なくて良かったですね。(ほしほしは両名ともNです…)
判断のしかた:思考型T・感情型F
思考型Tの人は、ものごとを情報をもとに判断します。常に「事象」について話している人はTです。問題が起きた時には、一歩引いて、客観的に分析することが得意です。すべての人を同じ基準で判断したり、根拠をしっかりともって合理的に考えることができます。感情型Fの人は、人(自分も含む)がどう考えるか、をもとに動きます。つまり、常に会話の中心は、「人」です。主観的なものいいですが、誤解をしないでいただきたいのは、F型の判断軸は人の価値観に沿うかどうかであり、決して感情で判断しているわけではないということです。
仕事をする上で、Tの人は相手の気持ちを意識しながら意見を伝える、Fの人は意識的に根拠を探しながら分析を進めるなど、それぞれの欠点を意識することでスムーズな意思疎通が図れると思います。
外界への接し方:判断的態度J・知覚的態度P
Jタイプは物事を決断しながら前に進めていくタイプです。したがって、タスクリストを作ったり、計画を立てることを好みます。プロジェクトなど期限通り仕事を前に進めていくことが得意です。Pタイプはその反対で、オープンエンドな議論に重きを置きます。締め切りが来るまで、なるべく多くのオプションを残しておきたい、と考えます。決断をするのは苦手ですが、多くの選択肢を検討することが得意です。
16のタイプ
以上の4つの診断結果のアルファベットをつなぎ合わせることで、16タイプが診断されます。たとえば、内向型I、感覚型S、思考型T、判断型Jであれば、「ISTJ」、外向型E、直感型N、感情型F、知覚型Pであれば、「ENFP」、と判断されます。※4指標の特徴が合わさって、16タイプそれぞれの指向はより多様になります。各タイプの傾向とその原理についてはまた後日書きたいと思います。
ちなみに、MBTIの16タイプそれぞれを動物にあてはめる分析もあります。サイトによって違うのですが、面白いので探してみては!
自分のタイプを診断してみよう
診断はどうやって?
MBTIの試験は現在、日本MBTI協会の委託でJPP(Japan Psychologists Press)のホームページにてオンラインで受講可能とのことですが、有料のようです。ネットで探すと、無料で同様な試験が受講可能ですが、サイトによって質問数や質問内容が異なり、診断結果にも振れ幅があるかと思います。
公式のMBTIにおいても、テストは絶対的なものではなく、テストの結果を踏まえたカウンセリングにより最終的な診断がなされるべき、とされています。
したがって、無料のウェブ診断を受けてみて、結果を踏まえながら自分に合ったタイプは何か、内省してみるのが良いと思います。
結果の解釈
それぞれのタイプで、人は違った見方で世の中をとらえています。他人と同じように自分も努力すればいいわけではありませんね。自分の強みを活かし、弱みをつぶしていく、オリジナルな戦略が最も効果的ではないでしょうか。また、チームで仕事をする際には、誰しもが同じように仕事をしているわけではない、ということを理解することが、気持ちよく成果を出すために最も重要だと思います。互いのタイプを知って、先回りして動くことができれば、平和な世の中になるのではないでしょうか。
最後に、絶対に忘れてはならないのは、16タイプはそれぞれ、強みと弱みがあります。どのタイプが一概に成功する、ということは絶対にありません。強弱はすべてのタイプにあります。大事なことは、それをうまくいかせるかどうか、だと思います!
以上、MBTI・16性格診断について、いかがでしたでしょうか。
「絶対成功するやり方」なんてないのだと思います。自分やチームメイトのことをよく知って、最適な方法を見つけ出すヒントにしていただければと思います。