在宅勤務が導入されて、ZoomやSkypeを利用したWeb会議の機会が増えてきましたね。
大人数でのセミナーや会議などでは、どうしても対面形式に比べて、「画面を眺めているだけで退屈…」「だからといってミュートを外して発言するのは抵抗感がある…」と感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな不安を取り除くには、リアルタイムなアンケート・投票機能の導入がおススメです!
今回は、インタラクティブなWeb会議やWebプレゼンを実現するために超便利な「Poll Everywhere」というサービスの使い方とGoodな活用事例をご紹介します。


Poll Everywhereとは?


サービス内容

「Poll Everywhere」は、特にアメリカの会議や授業、講演会などのイベントで非常よく使われているリアルタイムアンケートのサービスです。


イベント参加者は、個人の携帯やパソコンから決められたURLにアクセス、または、決められた電話番号にテキストメッセージを送信し、アンケートに対する回答を投票します。投票された回答は自動集計され、プレゼン画面上に表示することができます。回答の投票は基本的に匿名での表示となります。

プレゼンテーターからの質問に参加者がそれぞれ回答し、その集計結果を全員で共有することで、Web会議やセミナーでの議論をインタラクティブに進めることができます。

料金は?

25回答以下の会議であれば、基本的な機能は無料です。(25人ではなく25回答が制限となるため、複数回答を設けたい場合は注意が必要です。)

月$42の有料プランに加入すると、大人数の会議運営や凝った質問機能・デザインを使うことが出来ますが、このプランでは投票する側全員がPoll Everywhereのアカウントを作る必要があります。大規模なイベントの場合、1000人以下で$499、1000~5000人で$999~、5000人以上で$4999~というプランもあり、出席者は登録不要で利用できます。


Poll Everywhereの使い方


プレゼンする側の準備


アカウント作成

※Poll Everywhereのサイト自体は日本語対応していないようです…。
Poll Everywhereのサイトから、無料アカウントを作成しましょう。「Sign up」をクリックして、「I'm a presenter」または「You're presenting」をクリック。Create an accountの画面で必要な情報を入力したらアカウント作成完了です。(googleアカウントとの連携ログインもあります。)

質問作成・アクティベート

ログインできたら、My Settingのページから、アクセスURLを確認します。無料アカウントの場合は、自分の名前+ランダム数字3桁または名前に全く関係ない自動生成文字列から選択できます。(デフォルトは前者になっているようです。)

Pollsのタブの「Create」または「New Activity」から、新しいアンケートを作成しましょう。以下のように、たくさんの種類の質問ができるようになっています。
※特に使えそうな質問形式について、下段でご紹介しますね。


質問したい形式を選択し、質問・選択肢を入力します。「Add another activity」をクリックすれば追加の質問を作成できますし、「Create」をクリックすれば質問作成が完了です。

Createした先の画面(以下の写真)で、「Activate」をクリックすれば、準備は完了です。ここで表示されている「PollEv.com/〇〇〇」のURLを回答者に共有しましょう。プレゼンする側がPoll Everywhereのサイトあるいは連携させたプレゼンスライドに表示した質問に対して、回答者は回答できるようになります。


結果の表示方法・プレゼンテーションの準備

Activateした質問の回答が投票されると、自動集計され、Poll Everywhereサイトの質問画面で見ることができます。

ZoomやSkype等のWeb会議であれば、スクリーンシェア機能を使ってその画面を共有するやり方が一つですね。

プレゼンをPower PointまたはGoogle Slideを用いて行っている場合は、スライドに結果画面を表示することもできます。Poll Everywhereのホーム画面にて、「Download Apps」からPower PointまたはGoogle Slideの拡張機能がインストールできます。
インストールすると、PPTの編集画面にてPoll Everywhereのタブが表示され、「+New」のタブから質問の新規作成または既に作成した質問を挿入することができます。

Power Pointの編集画面で直接挿入できて便利


参加者側の準備

プレゼンする側から共有されたURLにアクセスするだけです。質問が自動的に表示されるので、そこから回答すればOKです。

$42の有料版を使っている場合など、アカウント作成が必要な場合は、Poll Everywhereのサイトの「Sign up」から「I'm a participant」または「You're participating」をクリックし、アカウントを作成します。ログイン後、プレゼン側から共有されたプレゼンIDにアクセスすれば回答することができます。

URLからの回答の画面は以下のような感じです。プレゼンテーターが質問を切り替えると、自動的に新しい質問が表示されます。

 

また、携帯電話から決められた電話番号にメッセージを送信するやり方もあります。こちらは選択肢問題などは回答可能ですが、自由回答の質問などは対象外となっているため、URLから入る方がおススメです。



便利な活用事例4選

ここまででPoll Everywhereの使い方はばっちりだと思いますが、参考までに、便利な活用方法の例を4つ、ご紹介したいと思います。どれもほしこが会議や講演会で使ったことのあるものですが、会議の活性化にもつながり、周りにも大変好評でした。

選択式質問(Multiple Choice)

ベタですが、とても便利な選択式。質問に対する回答を選択肢から選択してもらいます。複数回答も指定可能です。



質問募集(Q&A)

講演会の質疑応答パートなどで非常に便利です。
投稿された質問を見て賛同するものがあれば、「それ私も聞きたいです!」と追加投票することができます。(以下の写真の例であれば、一番上の質問をした人がいて、他に3人の人が賛同した、ということがわかります。)



自由回答(Word Croud)

質問に対する回答を自由記入してもらいます。結果の表示形式が言葉で作った雲のようなので、ワードクラウドと呼ばれています。視覚的にも楽しいし、いろいろな意見をフラットな視点でみることができ、個人的には一番好きな使い方です。


画像上の場所を選択(Clickable Image)

地図上の場所を投票したり、表情の違う顔から参加者の気分を選択してもらうこともできます。参加者は画像の好きな位置に、以下の写真のような(見にくいですが)緑色のピンを落としていきます。
画像は自分で指定できるので、いろいろなアイデアが試せそうですね。
とてもユニークな使い方ですが、参加者の興味を引くことができると思います。



さいごに

いかがでしたでしょうか。コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの会社・学校でWeb会議を余儀なくされていることと思います。
本記事の内容が、皆さんの会議をより良いものにする上でのお役に立ちますように・・・
(ほしこ)