日本よりも早期にオンライン授業が全面的に開始したアメリカの大学ではどうやってこの状況をやりくりしているのでしょうか?アメリカ留学中のお友達に聞くと、どうやらこの環境下での学びを深めるために、たくさんの工夫がされているようです。
そこで、今回は、アメリカの大学に学ぶオンライン授業の効果的なやり方と注意点をまとめました。今後オンライン授業を行う先生はもちろん、受講する側の生徒さんにも是非参考にしていただきたいと思います。
※もちろん、社会人の会議にも役立つTipsです!
欠点として考えられるのは、生徒は一方的に画面を見ているだけとなるため、集中力の持続が難しい、かつ、不明点があった時に質問しにくい(周りの生徒に確認することもできない)点でしょうか。講義を録音して後から聞き返せるようにしたり、チャット機能の活用(以下参照)などを通じて、生徒の理解を促す工夫ができるといいですね。
具体的には、講義中にチャット機能に生徒が質問・コメントし、先生は、時折チャットボックスを確認して、質問に答えるようにするというやり方が最も一般的のようです。生徒はタイミングを見計らうことなく質問できますし、先生も切りの良いところで回答できます。
なお、チャット機能には、全体送信するものだけでなく、プライベート(1対1)でチャットする機能も備え付けられています。生徒間のいやがらせなどに発展するケースもなくはないとのことですので、その点は学校側で注意が必要です。
なお、アメリカの大学では、オンライン授業が導入される前から、この動画モジュールと対面講義のミックス方式が結構導入されていたようです。拘束時間も短くなり、授業以外にも多忙極める大学生には大変魅力的なやり方かもしれませんね。
Zoomを使っている場合はZoomの機能にも簡単な投票機能が追加されましたね。投票機能のないWeb会議ツールを使う場合も、投票用URLからスマホで投票できる「Poll Everywhere」というサービスを使えば、簡単に投票作業が可能です。Word Cloudなど視覚的にも楽しめる投票ができるので、大変おススメです。
※Poll Everywhereについては以下の記事で紹介していますので、是非ご参照ください。
したがって、必ず会議用パスワードを設定して、パスワードがないと会議に入れないようにするなどのセキュリティ対策を行う必要があります。
以上、オンライン授業のコツと注意点、いかがでしたでしょうか?学生さんたちにとっては、コロナだろうが何だろうが、今が人生一度きりの学生生活ですよね。充実した学びとしていただきたく、この記事がその一助となれば幸いです。
(ほしこ)
Zoom授業のコツ:レクチャー編
スクリーンシェア
一番鉄板なのは、先生がスクリーンをシェアして、その場で講義をするというパターンです。その場で講義をするため、臨場感がありますし、その場で学生の質問にも対応できます。これまでのように教室で行う授業と一番近い環境です。欠点として考えられるのは、生徒は一方的に画面を見ているだけとなるため、集中力の持続が難しい、かつ、不明点があった時に質問しにくい(周りの生徒に確認することもできない)点でしょうか。講義を録音して後から聞き返せるようにしたり、チャット機能の活用(以下参照)などを通じて、生徒の理解を促す工夫ができるといいですね。
チャット機能で質問募集
Zoomなどのウェブ会議ツールには、チャット機能が備え付けられています。講義中に割り込んで質問をすることに躊躇しがちな生徒でも、チャット機能を使えば比較的質問しやすい環境となりますね。具体的には、講義中にチャット機能に生徒が質問・コメントし、先生は、時折チャットボックスを確認して、質問に答えるようにするというやり方が最も一般的のようです。生徒はタイミングを見計らうことなく質問できますし、先生も切りの良いところで回答できます。
なお、チャット機能には、全体送信するものだけでなく、プライベート(1対1)でチャットする機能も備え付けられています。生徒間のいやがらせなどに発展するケースもなくはないとのことですので、その点は学校側で注意が必要です。
事前録画の活用(Youtube等を活用したオンラインモジュール)
事前に録画した講義ビデオをYourubeや共有フォルダ等にアップロードすることで、生徒に必要最低限の学習教材を提供することが可能です。講義前に各生徒がその動画モジュールを視聴してきて、講義では質疑応答に徹するすることで、実際に(オンラインですが)一堂に会する時間を短縮することが可能です。特に、毎年・毎学期同じ内容の講義を行っている場合などにお勧めです。なお、アメリカの大学では、オンライン授業が導入される前から、この動画モジュールと対面講義のミックス方式が結構導入されていたようです。拘束時間も短くなり、授業以外にも多忙極める大学生には大変魅力的なやり方かもしれませんね。
Zoom授業のコツ:ディスカッション編
グループ分割機能(ブレイクアウトルーム)の活用
Zoom等を使った授業では、参加者を複数グループに分けることができます。この機能を活用すれば、時間を決めて与えられたテーマに対して少人数で議論をしてもらう、などといったことが可能になります。全体に意見を求めてもなかなか発言しにくいと感じる生徒さんも多いかもしれませんが、4~5人のグループなら比較的意見の言いやすい雰囲気になるかもしれませんね。(※Zoomの場合、最大で50のルームに分割が可能で、1つのブレイクルームに最大200人までの割り当てが可能です。)
注意点は、分割された各ルームの状況は、先生の側では一度に1グループしか見ることが出来ないため、しっかり各グループが議論に取り組めているかの確認が難しいということです。また、各グループで素晴らしい意見が出ても、他のグループに共有されないという点もあります。グループ分け終了後に、発表者を決めて議論の内容を共有してもらうなどの工夫をしてもいいかもしれません。
投票機能
全体講義での意見を募る際には、投票機能を活用することがおススメです。こちらは授業だけでなく、米国のセミナー・講義でもよく用いられていますが、参加する側も楽しく、非常に活発な議論の場となること間違いなしです。Zoomを使っている場合はZoomの機能にも簡単な投票機能が追加されましたね。投票機能のないWeb会議ツールを使う場合も、投票用URLからスマホで投票できる「Poll Everywhere」というサービスを使えば、簡単に投票作業が可能です。Word Cloudなど視覚的にも楽しめる投票ができるので、大変おススメです。
※Poll Everywhereについては以下の記事で紹介していますので、是非ご参照ください。
注意点
Zoom Bombing
Zoomでは、パスワード設定を行わない場合、会議用のURLから誰しもが参加することが出来てしまいます。Zoom Bombingなどと呼ばれていますが、外部からの乱入者が不適切映像を共有するなどの授業・会議妨害の被害が相次いでいるようです。したがって、必ず会議用パスワードを設定して、パスワードがないと会議に入れないようにするなどのセキュリティ対策を行う必要があります。
チャット機能等での嫌がらせの対策
上記でも述べましたが、Zoomでは授業に参加する学生が1対1でメッセージを送り合うことが出来ます。つまり、悲しいことに嫌がらせやいじめに発展するケースも少なくないということです。必要に応じて大学側で不要な個人間チャットを送れない設定にするなども可能ですので、皆が気持ちよく授業が受けられる環境づくりが重要ですね。以上、オンライン授業のコツと注意点、いかがでしたでしょうか?学生さんたちにとっては、コロナだろうが何だろうが、今が人生一度きりの学生生活ですよね。充実した学びとしていただきたく、この記事がその一助となれば幸いです。
(ほしこ)